メニュー

新型コロナウィルスの検査

[2020.05.03]
現在、新型コロナウィルス(SRAS-Cov-2)の検査にはいくつかの方法があります。
1. PCR検査 もっとも有名で現在、主に行われている検査です。これはウィルスが持っている遺伝子(RNA)を増幅し、検出する方法です。ウィルスのRNAの量は非常に少量なので、特殊な方法で増幅します。これがPCRという方法です。

2. 抗体検査 ウィルスに感染すると、体の中にそのウィルスのみを認識する抗体というものができます。例えば、おたふく風邪やはしかに感染したことがある人の血液を調べると、それぞれのウィルスに対する抗体が見つかります。血液検査でSARS-Cov-2に対する抗体が見つかると、その人はすでに感染したことがあるということです。ただし、抗体検査で陽性になるのは、感染してから1-2週間かかると言われていますので、感染して間もない人を見つけることはできませんし、抗体が見つかっても、いつ頃感染したのかは分かりません。2週間前かもしれませんし、1ヶ月前かもしれません。また、現在抗体検査に使用されているキットは中国製が多いようですが、精度にばらつきがあり信頼性にやや欠けることが日本感染症学会から報告されています。

3. 抗原検査 ウィルスを構成するタンパク質を検出する方法です。インフルエンザの検査のために鼻に棒を入れられて、20分くらい待つと、陽性・陰性が分かる検査を受けたことがある人も多いと思いますが、あれが抗原検査です。抗原検査の利点は簡便で検査時間も短時間で済むことです。現在、世界中でこの抗原検査キットが開発中です。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME