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インフルエンザワクチンの効果について

[2020.09.18]
今年も10月からインフルエンザワクチンの接種が始まります。今年は新型コロナの関係で、多くの人が接種するように国も呼びかけていますが、これはインフルエンザと新型コロナが同時に流行すると医療体制に非常に負担がかかるためです。
では、インフルエンザワクチンはどの程度の効果があるのでしょうか?
高齢者(65歳以上)の場合、インフルエンザワクチンを接種することにより発症予防効果は35-55%、死亡抑制効果は82%程度という報告があります。したがってインフルエンザワクチンは特に65歳以上の方では、発症予防、重症化予防効果が強いことが分かります。高齢者の予防接種に対して補助が出ているのはそのためです。
ワクチンの効果は100%ではありません。時々、「ワクチンをうったのにインフルエンザにかかってしまった。もう来年からうたない。」と言われる方がいます。確かにインフルエンザワクチンをうっても、100%発症を予防できるわkではありません。またワクチンをうっても免疫のでき方は個人差があります。しかし、社会全体で見ると、より多くの人がワクチンを接種し免疫ができることにより、ワクチンをうっても免疫ができにくい人が守られることになります。ですから、ワクチンをうつという事は自分のためであると同時に、あなたの周りの友人や家族を守るためでもあります。これについては、以前のブログでも書きました。

またインフルエンザワクチンの摂取率が高い国ほど新型コロナウィルの流行が少ないというデータがあります。ひょっとしたらインフルエンザワクチンの接種は新型コロナウィルスにも多少は有効なのかもしれません。
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