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親の認知症に気づく

[2023.03.31]

昔と違って、今は高齢者の一人暮らしが増えています。子供がいても別居していたり、あるいは2世帯住宅で普段あまり顔を合わせることがない場合も珍しくありません。一方、80歳を過ぎると認知症を発症する可能性は徐々に高くなっていきます。

どのようなことがきっかけで親の認知症に気づくのでしょうか?

比較的多いのが

親と電話で話をして、しばらくしてまた電話がかかってきたがさっきと同じ事を言う。「その話、さっきしたでしょう?」と言うと「えっ?」と言われた。

2-3日前に一緒に外で食事をしたことを全く覚えていなかった。

といった物忘れがきっかけになるパターンです。

他にも

月に1-2回母親の家を訪ねて、いつもは茶の間で1時間程度の話しをして帰っていた。ある日、自分の家の風呂が壊れて母親の家で風呂を使わせてもらおうと風呂場に入ったら、どう見ても半年以上は使われた形跡がなかった。母親に聞くと「ちゃんと入ってるよ」と言ったため、この時に初めて母親が何かおかしいことに気づいた(高齢者は長い間風呂に入らなくても体臭が目立たない方がいます)。

親の具合が悪くなり病院に連れて行ったら、定期的に通院していた筈なのに医師から「もう半年以上来てませんよ」と言われてびっくりした、実は認知症のため通院ができなくなっていた、

という方もいました。また薬がきちんと服用できなく糖尿病が悪化していたのに、主治医はそれが分からず薬を増量されていた方もいます(増量しても服用できないため、やはり良くならない)。

アルツハイマー型認知症の方は特に言いつくろいが上手く、通り一遍の会話ではなかなか認知症に気づけません。例えば、薬の服用が難しくなり薬が余るようになると引き出しの奥に隠したりします。通院せずに薬をもらっていないと、薬手帳に薬のシールが貼られなくなりますが、それを指摘しても「薬局がシールをくれなかった」「主治医がもう薬をのまなくて良い、と言った」など言う方も多く、認知症の発見が遅れることもあります。

認知症を発症しても、これまで習慣的に行ってきたこと(買い物、調理、生協での注文など)は何とかできていることが多く、その上に公共料金の支払いなどが引き落としになっていれば、一見するとこれまでと変わりが無い生活をしているように見えてなかなか認知症を発症しているとは気づけないことが多いのです。

ただ、親に会うたびに根掘り葉掘り尋ねたり部屋の中を隅々まで確認するということはできませんし、それをすると喧嘩になってしまいます。ただ、何か気になることがあれば、上記の点を踏まえて確認してみることが重要です。

Human's hands to answer for question of Japanese dementia check list

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