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ノンアルコール飲料で飲酒量を減らせるかもしれません

[2023.11.11]

1週間のうち4日以上、習慣的にお酒を飲む人は多いと思います。量としてはそれほど多くなくても、習慣的にお酒を飲む人はなかなか飲酒量を減らすことができません。通風や脂肪肝、糖尿病などになると飲酒量を減らすことが推奨されます。昔はお酒は百薬の長と言われたりもしましたが、現在の研究ではタバコと同様で健康にとっては害しかないことが分かっています。つまり健康の面だけで言えば、お酒は飲まない方が良いのです(「酒は百薬の長」は本当か 否定されてきた飲酒の「Jカーブ効果」)。

飲まないに超したことはないのですが、「節度ある適度な飲酒量」は1日にアルコールを20gまでの摂取ということになっています。20gというのはビールなら500ml、日本酒なら1合弱、焼酎なら0.4合程度です。

ただ、習慣的にお酒を飲む人にとって飲酒量を減らすことは禁煙と同様、結構難しいことです。2-3日は飲まなくても、長期にわたって飲酒量を減らすことが難しいのです。

 

最近、筑波大学から、お酒を飲む人にノンアルコール飲料をあげると飲酒量が減るという研究が発表されました(ノンアルコール飲料の提供で飲酒量が減少することを世界で初めて実証)。

具体的には男性ならアルコール1日40g以上、女性なら20g以上を週4日以上飲んでいる人たちを無作為に2つのグループに分けて、一方のグループにノンアルコール飲料を4週に1回、計3回渡したところノンアルコール飲料をもらったグループは1日のアルコール摂取量が平均で11g減ったそうです(もらわなかったグループは2gの減少)。

4週に1回、計3回ですから渡したノンアルコール飲料の量はそれほど多くないのですが、これがきっかけになってアルコール摂取量が減ったと考えられます。

休肝日を作るよりは週に1回、ノンアルコール飲料を飲んだ方が飲酒量は減る可能性があります。お酒を減らしたい人は試してみてください。最近はいろいろなノンアルコール飲料が出てきており、味も本物にかなり近くなっていると思います。

追記 このブログを書いた後に、朝日新聞で糖尿病治療薬のオゼンピックといった薬を使うとお酒を飲みたくなくなるという記事があることを知りました(正確に言うとNYT記事の紹介)。オゼンピックはGLP-1受容体作動薬と呼ばれる種類の糖尿病治療薬で、食欲低下や体重減少の作用があることが知られています。

糖尿病の薬にお酒が飲みたくなくなる予想外の作用 依存症治療のヒントに?

調べてみると、確かにGLP-1受容体作動薬で飲酒量が減るという論文があります(PMID: 29337226)。

糖尿病が良くならず、でもお酒も減らせないという患者さんには良いかもしれません。

 

Tasty alcoholic beverages to drink during dinner at a hot spring inn

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