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パーキンソン病と体重減少

[2020.06.27]
パーキンソン病の患者さんは皆さん痩せています。太っている方も中にはいますが、少数派です。
パーキンソン病を発症すると、痩せる方が多く、心配になり相談されることも珍しくありません。中国からの報告では、同年代の人と比べ平均3-6kgは少ないようです。パーキンソン病を発症する数年前から体重は先に減っているという研究報告もあります。体重は女性の方が減りやすく、また筋肉より脂肪が落ちていくことが分かっています。

The cat gets on the scale



では、なぜパーキンソン病の患者さんは体重が減るのでしょうか?
実は、その理由はまだよく分かっていませんが、複数の要因が関与していると考えられます。
パーキンソン病の方は、不安感やうつ傾向があることが多いことが分かっています。こうした事により食事量が低下している可能性があります。また、嗅覚障害が出る場合があり、食べ物の臭いが分からないとどうしても食欲は低下します。
パーキンソン病では動作緩慢のため、食事をとるスピードが遅くなり、また消化管の運動も低下するためすぐに満腹になってしまうことも原因として考えられます。振戦や固縮、ジスキネジアといったパーキンソン病の症状が消費カロリーを増加させる可能性も指摘されています。

こうした様々要因が関与し、体重が減ると考えられます。

体重に悩んでいる人からすると、体重減少はうらやましく思われるかもしれませんが、パーキンソン病では体重減少と認知機能低下、骨折との間に関連があるという報告もあります。
体重が減少し「痩せ」になっている方は、医師や栄養士に相談が必要です。
基本的には、食物繊維を多くとり、緑黄色野菜、魚中心の蛋白質摂取などが勧められますが、パーキンソン病では大量に蛋白質を摂取すると、L-DOPAの吸収が悪くなる可能性もあり注意が必要です。

Kai Ma et al. Weight Loss and Malnutrition in Patients With Parkinson's Disease: Current Knowledge and Future Prospects Front Aging Neurosci . 2018
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