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群発頭痛

[2021.11.04]

頭痛の中には群発頭痛という頭痛があります。患者さんの数はそれほど多くないのですが、非常に特徴のある頭痛でかつ痛みも激しい頭痛です。

群発頭痛の特徴は以下の通りです

発症年齢は20-40歳代

ほとんどが男性(女性の3-7倍)

一側性のきわめて強い頭痛が目の周辺や側頭部に生じる

目の充血、流涙、鼻閉、鼻汁、瞼が腫れる、顔に汗をかく、瞼が下がるなどの症状が少なくとも1つある

こうした頭痛が通常2週間から3か月程度続きます(群発性という名前の由来です)。

頭痛が起こるメカニズムは片頭痛と共通の部分があると言われていますし、片頭痛の治療薬が有効な場合もあります。ただし、片頭痛の薬がすべて効果がある訳では無く、今のところ有効性が証明されているものは、スマトリプタン(イミグラン)点鼻薬、皮下注射、ゾルミトリプタン(ゾーミッグ)内服薬、酸素吸入があります。

この中でもっとも有効性が高いのはスマトリプタン皮下注射で、有効性は70-80%程度あります。注射については医療機関で注射する場合と、処方箋で処方して自分で注射するタイプがあります。

酸素吸入については純酸素を1分間7Lで15分間吸入することにより、80%の改善が見られます。1分間7Lというのはかなりの量なので、薬局で売っている携帯用の酸素ボンベでは効果がないと思います。

群発頭痛は非常に激しい頭痛ですので、上記に該当される方はあまり我慢せずに頭痛を診ることが出来る専門医への受診をお勧めします。

 

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