パーキンソン病とリハビリ
パーキンソン病ではリハビリは非常に重要です。パーキンソン病の治療において、薬物治療50%、リハビリ50%くらいです。
このように患者さんに説明すると、「どんなリハビリが良いですか?」と聞かれることがあります。
ウォーキングは簡単にできますが、運動が単純な動作の反復です。決してウォーキングが意味がない訳ではありませんが、パーキンソン病がまだ軽度から中等度くらいの方でしたら、以下の運動がお勧めです。
太極拳
ヨガ
ボクササイズ
ダンス
卓球
パーキンソン病に適した運動は、比較的ゆっくりと身体を大きく動かすものが多く、さらに身体のバランスを鍛えられるものが理想です。
ボクササイズはこの中では早く身体を動かしますが、身体のバランスが鍛えられますし、歩幅や足の動きも訓練されます。アメリカでは、パーキンソン病の患者さんを対象としたボクササイズ教室もあるそうです。
興味のある方は、上記の運動の中で自分ができそうなものがあれば教室を探してやってみてください。
(Brain&Lifeより引用)
参考文献
Fuzhong Li et al. Tai Chi and Postural Stability in Patients with Parkinson's Disease New England Journal of Medicine 2012
Jojo Y Y Kwok et al. Effects of Mindfulness Yoga vs Stretching and Resistance Training Exercises on Anxiety and Depression for People With Parkinson Disease: A Randomized Clinical Trial JAMA Neurol
. 2019
Josefa Domingos et al. Implementation of a Community-Based Exercise Program for Parkinson Patients: Using Boxing as an Example J Parkinsons Dis 2019
H H N Kalyani et al. Effects of Dance on Gait, Cognition, and Dual-Tasking in Parkinson's Disease: A Systematic Review and Meta-Analysis J Parkinsons Dis 2019