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パーキンソン病とは?

1817 年にイギリスのジェームス・パーキンソン医師が初めて報告しました。彼は「振戦麻痺」という名前で6人の症例を報告し、後にフランスの神経内科医のジャン=マルタン・シャルコーにより「パーキンソン病」と命名されました。当時はもちろん脳を調べる装置は何もありませんでしたが、パーキンソン医師は街中で、同じような姿勢、歩き方をしている人がいることに気づき、彼らが同じ病気を患っているのではないかと考えました。このことから分かるように、パーキンソン病は典型的であれば、特別な検査をしなくとも患者さんを診察しただけで診断が可能です。

患者さんの数

人口10万人あたり100〜180人のパーキンソン病患者さんがいると言われています。現在日本では、概ね20万人程度の患者さんがいると推察されます。パーキンソン病は高齢者に多い病気なので、今後、高齢化が続く日本では患者数も増加していくことが予想されます。

 発症年齢、性差

多くの場合、中高年以降に発病します。40歳以下で発病した場合、若年性パーキンソン病と呼びます。世界的には男女差はないと言われていますが、日本では女性の割合がやや多いようです。

 生活習慣との関連

生活習慣とパーキンソン病の発症の間には、あまり関連がありません。コーヒーをたくさん飲む人はパーキンソン病になりにくいようです。また患者さんの血液を調べると、パーキンソン病ではない人に比べカフェイン濃度が低下していますので、カフェインの摂取がパーキンソン病の予防につながるのではないかと考えられています。ただし、すでにパーキンソン病を発症した方がたくさんコーヒーを飲んでも、症状が良くなるという証拠はいまのところありません。

 遺伝

「自分の親がパーキンソン病だったので、自分も将来パーキンソン病になりますか?」と聞かれることがありますが、基本的にはそれはありません。ただし、パーキンソン病の5-10%は家族性(遺伝性)と言われており、この場合は血縁者にパーキンソン病の方がいることがあります。ただし、家族性パーキンソン病の多くは若年性パーキンソン病であり、発病は40歳未満です。ですから、両親や兄弟にパーキンソン病の方がいても、若年性パーキンソン病でなければ、遺伝する可能性は低いと言えます。

 

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