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パーキンソン病の治療

まず大事な点として、パーキンソン病を「治す」薬はないという事です。パーキンソン病の薬はたくさんありますが、基本的にはすべて症状をコントロールする薬です。つまり、薬をのんで症状が良くなっても、薬を止めれば症状はまたもとに戻ってしまいます。現在治験がおこなわれているiPS細胞を使った治療も、パーキンソン病を治す治療ではありません(後述します)。

 またパーキンソン病の治療薬によって、良くなる症状とそうでない症状があります。動作緩慢は一番効果が目に見える症状です。振戦は半分以下になることはほとんどありません。体のバランスの悪さや声の小ささも、薬の効果が出にくい症状です。また、便秘、頻尿、起立性低血圧などもパーキンソン病の症状のひとつと書きましたが、こうした症状もパーキンソン病の治療薬では良くなりません。そのため、便秘があれば下剤、頻尿があれば排尿回数を抑える薬、起立性低血圧に対しては血圧を上げる薬を投与します。

 

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