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骨粗鬆症治療の重要性 1

[2020.06.05]

ご存じの方も多いと思いますが、60歳以上、特に女性の方は骨の量が徐々に少なくなっていき骨粗鬆症という状態になる人が多くなります。
骨の量(密度)のことを骨塩量といい、これを測定することにより骨粗鬆症かどうかが分かります。
骨粗鬆症は圧倒的に女性に多い病気ですが、その理由としては、閉経後に女性ホルモンが減少し、これが骨塩量の低下につながるのです。

高齢化と骨粗鬆症

骨粗鬆症の最大の問題は、骨折しやすくなることで、特に、太ももの骨(大腿骨)、腰骨(腰椎)に骨折が起こりやすくなりますが、いずれも転倒の際に骨折しやすい部位なのです。
高齢者は骨粗鬆症になりやすいだけでなく、若いときと比べると体のバランス能力も低下しており、転倒もしやすくなっています。そのため多くの病院の整形外科病棟には80歳以上の骨折をした女性がたくさん入院しています。例えば、80歳代の人は70歳代の人に比べ、大腿骨骨折を起こす危険が3倍くらいあるという報告がありますし認知症やパーキンソン病などの神経難病の人はさらに転倒・骨折の危険が増えます。パーキンソン病では1カ月間に2/3の患者さんが転倒するという報告もあります。

ひとたび骨折すると入院が必要になったり、自宅安静で良くても長期間、体が動かせなくなります。これにより筋力低下や認知機能低下がおこりやすくなります。

堀井基行 大腿骨近位部骨折の疫学 京府医大誌 2015
大沼 剛 高頻度に転倒を繰り返すパーキンソン病患者-症例における転倒調査 理学療法学Supplement 2010

 

 

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