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パーキンソン病の貼り薬

[2021.03.16]

薬というと、飲み薬や注射薬であり貼り薬と言えば湿布というイメージを持たれる方が多いと思いますが、近年、心臓の薬、気管支喘息、麻薬などの貼り薬が開発され使用できるようになっています。こうした貼り薬は薬の成分が皮膚を通じて徐々に身体に吸収されるように作られています。

パーキンソン病でも、ロチゴチン(ニュープロパッチ)、ロピニロール(ハルロピ)という2種類の貼り薬が使えます。どちらもドパミンアゴニストいう種類の薬です。

貼り薬は飲み薬と比べて、どのようなメリットがあるのでしょうか。

まず、飲み薬の種類が非常に多くなってくると、1剤でも貼り薬に変えることにより服用の負担が少し減ります。

また、貼り薬は1日1枚張り替えますが、24時間で徐々に体内に薬が吸収されていきますので、体内の薬の量(血中濃度)が安定します。1日3回の内服薬、1日1回でよい内服薬、貼り薬の場合の血中濃度のイメージを以下にお示しします。

 

 

 

貼り薬の方が血中濃度が安定しているので、薬の効果も安定することが期待されます。ただ、実際には内服薬を貼り薬に変えることにより、すべての人が薬の効果が安定して症状が改善する訳ではありませんので注意が必要です。

貼り薬のデメリットですが、飲み薬であれば複数あっても一度に服用できますが、貼り薬は別にシールを剥がして貼る必要があります。ロチゴチン(ニュープロパッチ)は特にかぶれやすい印象があり、中にはかぶれのために使用を断念する人もいます。かぶれの対策としては、貼る前に保湿剤をよく塗ってから貼ることが重要です。またロピニロール(ハルロピ)はロチゴチン(ニュープロパッチ)に比べると、かぶれはかなり少ないようです。

これらの貼り薬はドパミンアゴニストという種類の薬ですが、ではどのような人が対象になるのかと言うと

1. 発症年齢が若い人の第1選択薬として

2. すでにレボドパ配合剤を服用しているが、少し症状が重くなってきたときにレボドパ配合剤を増やしたくない場合の補助薬として

3. ウェアリングオフ現象が出現し、レボドパ配合剤の効果が不安定になってきた場合

4. 不随意運動(ジスキネジア)が悪化しレボドパ配合剤を減量せざるを得ない場合に、補助として

上記のような場合に使われることが多いと思います。ロチゴチン(ニュープロパッチ)のほうがやや効果は強いですが、その分、ジスキネジアなどの副作用も出やすくなります。またこれらの薬はジェネリックがありませんので、特定疾患受給者証をお持ちでない場合、薬剤費の負担が大きくなります。

以上、パーキンソン病の貼り薬の特徴、メリット、デメリットについて書いてみました。薬の選択については、主治医とよく相談してください。

 

 

 

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