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長引く微熱

[2021.01.29]

新型コロナウィルスの流行後、頻繁に体温を測る人が増えたと思います。私やクリニックのスタッフも毎日検温しています。

このような状況で、37℃前後の微熱が1週間以上続くと相談に来られる方が時々いらっしゃいます。こうした方の特徴としては、80-90%が女性で年齢は若年から中高年が多く、熱以外には倦怠感がある程度で、咳や喉の痛み、下痢といった症状はないことがほとんどです。こうした方の多くは、もちろん新型コロナウィルス感染症ではありませんし、原因自体はっきりしません。

そもそも、病気ではないのになぜ熱が出るのでしょうか?そして、病気による熱とそうでない熱をどのように区別しているのでしょうか?

熱が続く患者さんが受診された場合、まず問診・身体診察を行います。次に、血液検査をおこなうのですが、血液検査の項目にCRPという数字があります。もし身体のなかで熱を引き起こすような病気が何かしら存在すれば、このCRPの数字が上昇します(CRP以外にも、白血球数や血沈という数字も参考にすることがあります)。このCRPがまったく正常であれば、微熱自体、病的なものである可能性は低くなります。もちろん例外はあって、髄膜炎や脳炎といった病気では熱が出てもCRPは上がらないことがあります。他にも、薬の副作用による熱(薬剤熱)や一部の膠原病、風邪などでもCRPは上がらないことがあります。

微熱が遷延するのに、特に薬ものんでおらず、熱以外の症状に乏しく病状も悪化しないような方(クリニックに相談に来られる大部分の方)は、病的な熱ではなく機能性高体温症と呼ぶべき状態です。

こうした微熱は多くの場合は、自然に解熱します。心因的な要因が関与していることもあり、心療内科の受診を勧める医師もいますが、心因的な要因がはっきりしない方も多く、そうした方が心療内科を受診してもあまり効果は無いと思います。人間の体温調節は非常に複雑であり、脳、自律神経、筋肉、脂肪組織、末梢血管など様々な部位が関与しており、このようなメカニズの一部でも調節が狂うと熱が出ると考えられます。

 

症状が続いて困るという場合は、漢方薬や交感神経の働きを抑える薬によって微熱が治まる場合もあります。

 

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