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新型コロナウィルスのワクチンについて

[2021.03.17]

患者さんから、新型コロナウィルスのワクチンについて質問を受けることが増えてきました。

まず、ワクチン接種の現状ですが、現在は医療職を対象とした優先接種が始まっています。現在接種を受けているのは、入院患者を受け入れている病院の関係者であり、例えば私のような一般医療職は4月の中旬以降の接種と通知がありました。

4月から高齢者に対する接種が始まると報道がありましたが、実は4月に納入されるワクチン数は極めて少ないと通知がありました。4月に東京都に納入されるワクチンはおおよそ4万回分ですすが、東京都の65歳以上人口は300万人強ですので、このワクチンをすべて高齢者の方に接種しても、4月には全体の0.5%強しか接種できないことになります(一人につきワクチンは2回接種が必要なため)。予想より遙かに少ない数しか納入されないため、各自治体は、まずどのような高齢者に接種をするのか検討中です。

そもそも、現在、日本全体で1日のワクチン接種者数は5-6万人程度です。徐々にペースは上がっていますが、1日10万人に接種できるとしても日本人口の1割に接種するためには、240日つまり8ヶ月以上かかることになります(これも一人が2回接種必要であるという計算です)。

「高齢者への接種が始まる」という報道を聞かれると、4-5月にはワクチン接種が受けられると思ってしまいますが、現状ではそうではありません。

また、高齢者へのワクチン接種ですが、杉並区では当初は公共の広い場所に集まってもらい接種する予定のようです。接種対象者が増えれば、各病院やクリニックで接種をするようになるかもしれませんが、現状はまったく未定です。

現在使用しているファイザーのワクチンは保管、運搬が特殊であり、多くの場所で接種するとなるとそこまでどうやって搬送するかという問題もあります(振動を与えると良くないようなので、バイク便は不可のようです)。また、きわめて頻度は低いようですが副反応が起きた場合、接種場所が多くなるとその対応をどうするかが問題になります。今のところ、接種後30分は経過観察をしているようですが、クリニックなどで経過観察をするとなると接種者の数は限られることになります(観察中の方で待合室が埋まってしまう)。

このワクチン接種という一大事業はまだ始まったばかりという印象です。

新しいことが分かれば、このホームページでお伝えします。

 

 

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