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コレステロールはなぜ下げる必要があるのか? 下げた方が良い人と必要性が低い人

[2020.09.14]
健診でひっかかり医療機関を受診される理由として最も多いものの一つが、悪玉コレステロール(LDL-C)が基準値を超えているという理由です。
そして、こうした健診をきっかけにコレステロールを下げる薬を服用している方も大勢います。
でが、なぜLDL-Cが高いと良くないのか、なぜ下げる必要があるのでしょうか?

これをすごく単純化して言うと、LDL-Cが高いと心筋梗塞、狭心症になりやすくなり、下げることによりその危険を下げられるからです。
心臓には冠動脈という細い血管が3本ありますが、LDL-Cが高くなるとこの血管が詰まりやすくなります。そしてこの血管が閉塞してくると狭心症や心筋梗塞という病気を引き起こします。心筋梗塞を発症してすぐに病院に搬送され治療を受けても3-5%程度の人は亡くなります。助かったとしても、20%程度の人に再発があり、また長期的には慢性心不全をおこす率も高くなります。
LDL-Cが高い人は、下げることにより心筋梗塞の発症リスクを下げることができることが分かっています。
しかし、心筋梗塞をおこすリスクはLDL-Cの数字だけではありません。
過去に、心筋梗塞をおこしたことがあるか?喫煙者か?高血圧や糖尿病など他の疾患をもっているか?など複数のリスク要因があり、こうしたリスクを複数持っている人はLDL-Cを下げる必要性も高いと言えます。
また女性は男性に比べると女性ホルモンの影響で動脈硬化をおこしにくいため、リスクも少し下がります。中年男性の心筋梗塞はそれほど珍しくありませんが、同年代の女性の心筋梗塞はそれほど多くありません。
一方、女性は比較的若いときからLDL-Cが高く、30代で薬を服用している人もいますがこういう方は服用の必要性は低いと言えます。

まとめると
心筋梗塞や狭心症の既往がある人は絶対、LDL-Cは下げた方が良い
糖尿病や高血圧がある人も下げる必要があります
中年男性で喫煙していたり、血糖値や血圧が高い人は要注意です
一方、55歳未満で心筋梗塞などの既往がなく、血糖値や血圧も正常で喫煙もしない女性はLDL-Cが高くとも、薬を服用する必要性は低いのです

実際に患者さんを診ていると、薬を飲んでも下げた方が良い人が飲んでいなかったり(男性に多い)、まだ飲まなくても良いのに飲んでいる人(女性に多い)をよく経験します。
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