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新型コロナウイルスに感染した時に、薬局で買える薬(2022.05.25更新)

現在流行している新型コロナウイルスは100%オミクロン変異となっており、肺炎などを合併する人は希で多くの方は上気道炎症状が中心で入院する必要はありません。

高齢者や基礎疾患がある人に対しては、コロナウィルスの増殖を抑える飲み薬がありますがそれ以外方については、解熱剤や咳止めといった症状に対する薬を服用し自宅ないしホテル療養ということになります(こうした症状に対する治療をおこなうことを対症療法と言います)。

対症療法に使う薬は、特にコロナウィルス専用のものではなく風邪などに対して処方する薬と同じものです。クリニックでもそうした薬は処方しますが、同じ成分で薬局で買えるものも沢山あるのでご紹介します。

 

咳止め メジコン咳止めPro・・・医療機関で最もよく処方される咳止めの1つです。妊婦や授乳中の方も服用可能ですが、15歳未満は服用できません。市販の咳止めにはリン酸コデインという成分が含まれているものが多いようですが、私自身はあまり処方しません(続けて服用すると便秘することがあります)。リン酸コデインも12歳未満は服用できません。

喉の痛み 医療機関ではトラネキサム酸という薬を処方することが多いと思いますが、市販薬ではペラックT錠という薬に含まれています。ただ薬の効果は限定的です(すごく効いたという人はあまりいません)。バファリンに含まれているアセトアミノフェンやロキソニンなどの鎮痛剤もある程度は喉の痛みに有効です。また薬ではありませんが塩水によるうがいや蜂蜜も喉の痛みを和らげる効果があります。

解熱剤 バファリン、イブ、ロキソニンなど・・・解熱剤は鎮痛剤と同じ成分ですので頭痛や生理痛などに使う薬が使用可能です。

頭痛・・・やはりバファリン、イブ、ロキソニンといった通常の頭痛薬が有効です。

痰、鼻水の薬・・・L-カルボシステインという薬が痰や鼻づまりの切れを良くするために用いられます。ストナ去たんカプセル去痰CB錠という薬にL-カルボシステインが含まれています。また鼻水に対しては抗ヒスタミン薬というアレルギー性鼻炎の薬を処方することもあります。市販薬ですと、アレジオンやアレグラがそれに相当します。

市販の総合感冒薬の中には、解熱、咳止め、痛み止め、抗ヒスタミンの成分が一緒に入っていますので、総合感冒薬でも良いと思います。ただし、それぞれの成分は少し少なめに設定されていることと、例えば鼻水がなくても、一緒に入っている抗ヒスタミンの成分も服用することになる点は注意が必要です。

下痢・・・即効性はありませんが、ビオフェルミンなどの整腸剤が有効です。

吐き気・・・医療機関ではドンペリドンやメトクロプラミドといった吐き気止めを処方しますが、同じ成分の市販薬はまだ存在しません。漢方薬の中には吐き気に有効なものもありますので、薬剤師さんに相談してみてください。

 

市販薬を服用しても症状がなかなか改善しない場合は、必ず医療機関に相談してください。

また、新型コロナウイルスに感染している方が直接薬局に薬を買いに行くことはできませんので、購入の際は家族など代理の方に依頼してくださ。

コレステロールの薬の副作用、血液検査の必要性について(2022.05.25更新)

悪玉コレステロールを下げる薬は、血圧の薬と並んで最も処方されている薬の1つだと思います。現在使われているコレステロールを下げる薬のほとんどが、スタチン系と呼ばれる薬物です。このスタチン系の薬物を最初に開発したのは日本の製薬会社ですが、それまでの薬ではコレステロール値はあまり下がらなかったため画期的な薬でした。現在、心筋梗塞を発症した方、狭心症の方、他にも動脈硬化リスクが高い多くの人がこのスタチン系の薬を服用しています。

スタチン系の薬の有名な副作用に「横紋筋融解症」があります。簡単に言うと筋肉に傷がついて壊れる病気です。処方される際には医師や薬剤師から「急に筋肉痛が起きたら報告してください」と注意されますし、副作用の確認のため定期的に血液検査をおこなう医師も多いと思います。筋肉が過剰に壊れると血液検査のCK(CPK)という値が急上昇します。

では、この横紋筋融解症はどの位の頻度で起きるのでしょうか?

薬の添付文書には正確な頻度は書かれていません。英語の医学教科書であるUpToDateには以下のように書かれています。

頻度:治験では、プラセボに比較してスタチンを服用している人は、筋肉痛の訴えが多いと報告されています。ただ、血液検査でCK(CPK)の上昇があり筋肉の壊死が疑われるような方は全体の1%未満でした。具体的にはCPKが1000近くかそれ以上に上昇した方ということになります。また25万人を対象とした調査では、コレステロールを下げる薬を服用していて横紋筋融解症のため入院した人は10万人あたり0.44人でした。

どういう人に起きやすいか?:もともと神経筋疾患がある人、アルコール多飲者、甲状腺機能低下症という病気を持っている人などです。中性脂肪を下げる薬、カルシウム拮抗薬、免疫抑制剤を服用している人も起こしやすいようです。またスタチン服用後に急に激しい運動をするとCPKが急に上昇することがありますが、症状としてはごく軽度のことがほとんどです。

定期的な血液検査は必要か?:アメリカで1014名のスタチン系の薬を服用している患者を対象にした血液検査を調べたところ、スタチンが原因でCKが上昇したと考えられた人は2名だけでした。この調査を報告した研究者やUpToDateでは、スタチン系の薬を服用している人が副作用のチェックのため定期的な血液検査をおこなう必要は無いとしています。またCKは薬の副作用だけではなく、様々な理由で上昇します。フルマラソンを走ると1000以上になることもありますし、高齢の方が転んで打撲をすると結構上昇することがあります。筋肉痛などの症状がない人に定期的に血液検査をしてCKをチェックすると、値が少し上昇した時に副作用と勘違いして薬が中止される可能性があります。スタチン系の薬は心筋梗塞を発症した人には必須の薬なので、血液検査の誤った解釈により薬が中止されると患者さんが不利益を被ることになります。また悪玉コレステロール(LDL-C)の値も、いったん薬で下がると薬を続けている限りは再度上昇することは希です。ですから、薬の効果の確認のためにも頻回の血液検査は不要です。

 

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