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血圧はなぜ上がる?原発性アルドステロン症かも?(2021.03.02更新)

高血圧症の患者数は非常に多く、40-70歳の男性では60%の人が、女性では40%の人が高血圧症です。高血圧症を放置しておくと、脳卒中、心筋梗塞、認知症など様々な病気になりやすくなるため、多くの人が血圧を下げる薬(降圧薬)を服用しています。

では、なぜ血圧は上がるのでしょうか?

血圧が上がる原因としては、加齢、肥満、塩分摂取、体質など様々な要因があり、このように特定の原因ではなく複合的な要因により血圧が上がるものを本態性高血圧と呼び、これが高血圧症の9割を占めています。一方、血圧を上げるホルモンの増加や腎臓疾患、血管の病気など特定の原因により血圧が上がるものを二次性高血圧と呼びます。

本態性高血圧の場合は、運動、減量、減塩などの生活指導をおこない、血圧が下がらない場合は降圧薬を開始します。二次性高血圧の場合は、血圧を上げる原因となっている病態を診断した上で治療可能であれば治療をおこないます。

前置きが長くなりましたが、二次性高血圧の原因として意外に見落とされているものに原発性アルドステロン症があります。この病名を聞いたことがある方は少ないと思いますが、全高血圧患者の5%(20人に1人)が原発性アルドステロン症という調査もありますので、決して希ではない病気だということが分かります。

原発性アルドステロン症という病気は、身体の副腎という場所からアルドステロンという血圧を上げるホルモンが過剰に分泌される病気です。過剰分泌の原因には2つあり、副腎にアルドステロンを作る腫瘍ができてアルドステロンが増える場合と、副腎が過形成という状態になってアルドステロンが増えるものがあります。治療ですが、前者は手術をおこない、後者は薬物療法となります。

では、高血圧症の患者さんの中から、どのようにして原発性アルドステロン症の人を探し出すのでしょうか?

まず、血液検査で血液中のアルドステロンを測定します(正確にはアルドステロンとレニンというホルモンの比を測定します)。アルドステロンが増加しているという可能性が高ければ、さらに精密検査をおこないます(精密検査は比較的大きな病院でないとできません)。重要なのは、原発性アルドステロン症を見つけるためには、まずこの病気を疑って血液検査をしないと見つけることができないという点です。

実際には、高血圧症患者さんの全てを調べる訳ではありませんが、1)今まで血圧は高くなかったのに急に上がりだした、2)降圧薬を服用しているのになかなか血圧が下がらない、このような方は一度血液検査をおこなったほうが良いと思います。

 

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