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近年の新型コロナウイルスワクチンの有効性

[2025.11.09]

2年前に新型コロナウイルスは感染症法上でインフルエンザと同じ5類に分類され、以前ほど特別扱いされることはなくなりました。当院でも以前ほど厳密には患者さんの動線を分けていません。新型コロナウイルスに対するワクチンは、年1回10月から3月にかけて接種するようになり、以前ほど接種する方は減っています。最近、アメリカから最近のワクチンの有効性に関する論文が発表されました。

アメリカでも新型コロナウイルスのワクチンを接種する人は減っているようで、2024-2025年では接種率がインフルエンザワクチンの半分だったそうです(日本はもっと少ないように思います)。今回の研究では、退役軍人(平均年齢71歳)を対象として新型コロナウイルスワクチンを接種した人とそうでない人で、新型コロナに関連の救急外来受診、入院、死亡に差があるかどうかを調べています。

対象は、コロナワクチンとインフルエンザワクチンの両方を接種した人が164,132人、インフルエンザワクチンのみ接種した人が131,839人。これらの人を180日間追跡調査しています。

結果ですが、コロナワクチンを接種している人で救急外来受診は 29.3% 減、入院 39.2%減、死亡 64.0% 減でした。効果は調査した全ての年齢で見られ、基礎疾患の有無は関係ありませんでした。

今回の研究から、コロナワクチンは依然として高齢者や慢性疾患を持っている人では重症予防効果があることが分かります。インフルエンザも新型コロナも流行すると急激に患者さんが増え医療機関の外来、入院が逼迫することがあります。時々、患者さんから「まだコロナワクチンはうたないとダメでしょう?」と聞かれることがあります。最終的に接種するかどうかはその方の判断ですが、こうした研究からはまだまだ接種したほうが良いと言えます。ワクチンの副反応(熱や痛み)で接種を控えている方もいますが、武田薬品が販売しているヌバキソビッドというワクチンはRNAワクチンではないため、比較的副反応は少ないようです(ゼロではありません)。

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