認知症の非薬物療法
薬物療法には効果が限界があり副作用もあるため、これまで様々な非薬物療法が考えられ試されています。
代表的なものをご紹介します。
認知刺激療法:言葉や数字を使った簡単なゲームをおこない脳に刺激を与えます。
音楽療法:音楽を聞いたり自分で歌ったり演奏することにより、不安や緊張が軽減され脳が活性化されます。また昔の曲を聞いたり歌うことにより、若く楽しかった時のの記憶が蘇り、気持ちを明るくする効果があります。
運動療法:運動により筋力、持久力が改善し脳の活性化もつながります。集団で行うことにより患者さんの社会化が促されたり、あるいは特定の課題をこなすことにより自信につながります。
回想療法:認知症の方は新しいことを覚えるのは難しかったり最近のことを思い出すことはできなくても、昔の思い出・記憶ははっきりとしています。自分の思い出を語ることにより、良かった時代を思い出して自身がついたり気持ちが落ち着いたり、脳が活性化されるという効果があります。
こうした非薬物療法は即効性や認知症を治す効果はありませんが、副作用はなく患者さんの情緒の安定には有用ですし、薬物療法と同時に行われることが重要です。