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認知症の種類

アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)

最も多い認知症で外来患者さんの、6-7割を占めます。70代後半から患者さんの数は増えていきますが、65歳未満で発症する場合もあります。

2対1で女性に多く、物忘れで発症することが一般的です。さっき聞いたことをすぐにまた聞き返したり、財布やメガネなど身の回りのものをどこにしまったのかが分からなくなり、あちこち探すようになります。見つからないと、誰か(多くの場合は身近な家族)に「盗られた」と言うことがあります。日付の感覚が低下し、約束を忘れたり何度も確認しないと不安になったりします。薬の飲み忘れも増えます。また、近所など慣れ親しんだ場所で迷子になることがあります。

レビー小体型認知症

アルツハイマー病と同様、高齢になるに従い増える認知症です。ただ、アルツハイマー病と違い、発症の仕方が多様で個人差があります。

レビー小体型認知症の主たる症状は、「認知機能低下」「幻視」「パーキンソン症状」です。

この中でも、幻視がレビー小体型認知症の最も有名な症状です。幻視はほとんどが家の中、あるいは窓の外に見られ、最も多いのは人の姿ですが、犬や猫などの小動物や虫が見えることもあります。また「天井や床から水が流れている」といった幻視を訴えた方もいました。幻視は夕方以降の暗くなってから見えることが多く、初期の場合は夜中に起きた時だけ見えると言われる方もいます。

またパーキンソン症状が出てくると、動作が緩慢になったり転びやすくなります。

上記の3症状は同時に出ることは少ないため、最初は物忘れのみでアルツハイマー病と診断されていても、後になって幻視が出てきたり、あるいは最初はパーキンソン病と診断されていても、すぐに幻視が出てきてレビー小体型認知症だったと分かることもあります。

パーキンソン症状のため、アルツハイマー病と比べると日常生活動作は低下する傾向にあります。

脳血管性認知症

脳の動脈硬化が強く、脳梗塞や脳出血が多発することにより認知症を発症します。以前はアルツハイマー病の次に多い認知症と言われていましたが、近年、高血圧、高脂血症、糖尿病の治療が普及、進歩したこことにより、純粋な脳血管性認知症は少なくなりました。脳内に脳梗塞が目立つ人でも、実際にはアルツハイマー病との合併が多いようです。

早期から歩行障害や尿失禁を伴うことが特徴です。

前頭側側頭葉変性症

脳の前頭葉、側頭葉という部位が萎縮する認知症です。物忘れよりは性格・行動変化が特徴で、以下のような症状が見られます。

社会的に不適切な行動、マナーや礼儀の欠如、衝動的で無頓着な行動、無関心・無気力、共感や感情移入の欠如、単純動作の反復や強迫的な行動、過食、飲酒・喫煙行動の増加

また言語障害から発症する場合もあります。

性格行動変化が主であるため、介護に非常に難渋する認知症です。

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